このドラマがCXならではの新しい手法に満ちていたことは前にも日記に書いたけれど、一話完結の連ドラにおける演出の素晴らしさが堪能できるドラマであった。
これまた原作は全然知らなかったわけで、深津絵里さんの『踊る大捜査線』での好印象以外は、何の先入観もなく観始めた。
『きらきらひかる』には、一歩間違うとドラマを思いっきりつまらなくしてしまう危険な要素が2つあったと思う。
ひとつは、レストランのシーンで始まってレストランのシーンで終わるという、結果的に制限が多くなる構成。
これは、一話完結モノのドラマに統一性を持たせるために共通の構成を持ち込んだということだろうけれど、“死体と向き合う監察医が食事をする”という、言ってしまえば当然のシチュエーションを持ち込んでいるところに成功のカギがあったのだろう。
もうひとつは、深津絵里さんのモノローグの多用である。
主役の心情をダイレクトに伝えることの出来るモノローグを使うという演出によって、肝心のストーリーがつまらなくなることは非常に多い。
何故なら、モノローグというのは非常に簡単な手法だからである。
感情の微妙な変化や伏線のはり方などをモノローグで表現してしまえばそれはダイレクトに受け手に伝わるわけで、これほど楽な演出法はないと言っても過言ではないと思う。
しかし、このドラマに於けるモノローグの存在は、これから進むストーリーへの期待感をあおるばかり(笑)で、余計なことは言っていないのである。
この2つの手法をしっかりと位置付けることで、緻密でありながらわかりやすい、なおかつ期待を裏切らないストーリーをしっかりと伝えることに成功している。
少なからず演出を生業としている僕にとっては、楽しみながらも非常に勉強になるドラマだった。
とりあえず、4月からのこの時間帯の『WITH LOVE』は、どうやら電子メールもの(笑)らしいので、一応チェックしておこうっと…。
とりあえず“間違いメール”って、一体どういうことなのかが問題だなぁ。