結局、これも捏造じゃん?

柳沢厚労相をめぐる一連の騒ぎについて、これだけは言っておきたいこと。
まず、大前提として【今回の発言は明らかに不適切】であるということ(ここ重要ね)。
だけど、野党が辞任要求するのは、お門違いではないか?ということ。

今となっては、とにかく柳沢厚労相が「女性は子どもを産む機械」と発言したことに終始しているけれど、例えば asahi.com の第一報(?)のニュース では、

 柳沢厚生労働相が27日、松江市で開かれた自民県議の後援会の集会で、女性を子どもを産む機械や装置に例えた発言をしていたことが分かった。
 集会に出席した複数の関係者によると、柳沢厚労相は年金や福祉、医療の展望について約30分間講演。その中で少子化問題についてふれた際、「機械と言って申し訳ないけど」「機械と言ってごめんなさいね」などの言葉を入れながら、「15〜50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと述べたという。
 会場では発言について異論はなく、主催者からの訂正などもなかったという。

とまぁ、こんな感じ。

人間の、それも生命の本質に関わる問題を「機械」や「装置」に例えること自体は明らかに間違っている。発言としてはあまりにも不適切だし、頭が悪いとしか言いようがないと思うよ。ホントに。
その点については、彼を擁護する気など、まったくもってない。野党や自民党内の女性議員が不快感を示すことも当然だと思う。だけど、辞任要求までしたとなると「なんか違うぞ」と思うんだよね。
たぶん、柳沢厚労相は、少子化問題を口にする時に、まず、どう説明していいのかわからなくなったのだろう。そして、自分の潜在意識や育ってきた環境などを含めて思いついたのが「機械」「装置」という言葉だった。だけど、これが適切だとも思えないし、全ての女性に対して失礼な言葉であることにも薄々気付いていた…と。
まぁ、ここまではその人の頭の中で進んでいる問題なので、誰がなんと言おうと知ったこっちゃない。そもそも本当にどう思っていたのかなんて、本人にしか分からない訳で。
ただ、その後に「謝りながら、その言葉を使う」という行動があまりにもお粗末なだけに、自ら この言葉が適切ではない ということを認めている証拠にもなっているんだよね。しかも実際には「女性は子どもを産む機械」というセンテンスがそのまま使われたのでもない。つまり、見出しとしての「女性は子どもを産む機械」発言 は、受け手のミスリードを誘っている…と思われても仕方がないと思うんだよね。

そして、そんな見出しに「ここぞとばかり」と食いついてくる野党やマスコミが、これまたみっともなくて仕方がない。確かに彼の発言は不適切だし非難されるべきものだけど、別に「女性とは、子どもを産むための機械である」と言った訳ではないということを読み取れない人間には、辞任要求など、出す資格はない。
実際に報道されている野党のコメント(例えば、asahi.com:「女性は子どもを産む機械」発言が波紋 野党が辞任要求 - 政治 あたり)を見ると、

 だが、社民党の福島党首は28日、「絶対に言ってはいけない最低の発言で、辞任を要求する。女性は年金の財源を産むための機械ではない。発言は『国のために子供を産め』と言ったようなものだ」と辞任を求めた。共産党の市田忠義書記局長も「後で取り消したと言うが、最初の発言が本音だ。辞任に値する」とのコメントを出した。

と、彼の発言を一部分のみを取り上げて、その後、自分に都合の良い(=反論しやすく、共感を得やすい)発言をくっつけることで、結果的に柳沢厚労相の発言を捏造しているとしか思えないんだよなぁ。

野党の仕事が「与党を攻撃すること」でしかないことも情けないけれど、そこにまんまと乗っかるマスコミも同罪。単に揚げ足を取って「非難」しているだけで、「批判」するというレベルにさえなってないじゃん。
実際には「女性しか、子どもを産むことが出来ない」という、それだけの意味しか持っていない発言。表現方法は無神経だし最低だけれど、そこに存在するかどうかもわからない「本音」を他から持ってくることには、どうしても納得できないんだよなぁ…。

2014年1月

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